・Blogで書けない一言日記


・12月22日

"ブラックアダム"を見る(ネタバレ部分は伏せ字)。
ドウェイン・ジョンソンの「有無を言わせない」破壊力を是とできるか否かで評価が分かれる作品だなぁ。
(私は無論
「是」
だけども)
話としては、カーンダックの「未完の神話」を現在によみがえらせて完成させる話。
或いは、
「まつろわぬ者」
テス・アダムが
「魂の導き手」の声を聞いて
「カーンダックの守護者」
になるまで。
二組のヒーロー(敢えてこう書く)が敵対しながらも、最後は一丸になって真の巨悪に立ち向かう話とか、
子どものために(やり方はともかく)全てを尽くすアダムとか、

ヒーロー(やっぱり敢えてこう書く)物

「王道」作品
だと思う。
後は、
真の敵であるイシュマイルの髪型がロキ(と言うかトム・ヒドルストン)調なのは狙ってやった、としか言い様がないなぁ。
とか、
ピアース・ブロスナン(ドクター・フェイト役。五代目007を演じたことで有名)もショーン・コネリー(故人。初代007として有名)のように「上手い老い方をした」なぁ。
とか、かなぁ。
"バットガール"お蔵入り騒ぎとか、
"ワンダーウーマン3"頓挫騒ぎとか、
ヘンリー・カヴィル、スーパーマン役降板騒ぎとか、
よりによって"ブラックアダム"続編頓挫騒ぎとか、
DC映画を巡る混乱には目をそらしつつ。
(そらすなっつーの!)
と、ここまで書いたところで、
ショーン・コネリーのキャリア、アメコミ映画("リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い")に出て終わっちゃったけど、
ピアース・ブロスナンもこれがキャリアの「お終い」でした、とか言わなきゃ良いんだが(ううむ)……。

・11月24日

"ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー"を見る(ネタバレは伏せ字)。

そりゃ、ウンジャダガ/キルモンガーに
「母親の慈愛の道、兄の高貴の道をたどるか、それとも俺の(血塗られた)仕事(と怨念)の道を歩くか?」
と問われれば、
「誰があんたの道を歩くか!」
と返すしかなくなるからなぁ。>シュリがハーブの複製を呑んでから、見えた幻視にウンジャダガ/キルモンガーが出た理由。
(ワカンダ王族のご先祖様も彼女がそうするのを見越してウンジャダガ/キルモンガーを送り込んだのかもね)

基本的にはシュリの「喪失と再起」「喪失を受け入れる」物語。
なんだけども、
物語の中心軸に位置するのが
「ティ・チャラの『喪失』よって生み出される諸事象」
彼の急逝によるワカンダ「開国(自身を『中央アフリカの取るに足りない古い国』と偽装する政策の終了とワカンダの超技術を駆使した国際社会に対する積極支援策への転換)政策」によって生じた未解決の課題(ワカンダに埋蔵されているヴィブラニウムをどう取り扱うか。ワカンダは国際社会に対する不信からヴィブラニウムを禁輸物資に指定している。ヴィブラニウムをほしがる国は少なくない)に端を発したタロカン人との衝突とその停戦まで。
で、タロカン帝国がワカンダと「ヴィブラニウムを国家の中枢とする『兄弟国家』」だったり、「迫害された中米原住民がシャーマンのお告げでヴィブラニウムの影響を受けた海草汁の力で海底に移住したルーツがあって地上に怨念を抱いている(*1,*2)」所とか、シュリが「母親の敵討ち」で頭に血が乗り切っているところへの、エムバクのティ・チャラを引き合いに出した助言(これが最後に効いて「ネイモアを殺してしまうとワカンダと『ネイモアを神として崇拝する』タロカンの相互殲滅に発展する」恐れがあって、シュリはネイモアを「これ以上民の犠牲が出ることに発展しないために」助命し、ネイモアもそれを受け入れ敗北を認めた)とか、
色々とまとめてみると、
この話、
シュリがティ・チャラの「かつて通った」道=ブラックパンサーへ至る道を歩むための通過儀礼だったのかなぁ。
後は裏テーマとしては、
「為政者が感情的・衝動的な振る舞いをすると、民が難渋する」
かなぁ。
(実のところ、ボタンの掛け違いの果てにタロカン人に死者が出たので、ネイモアが報復行為でワカンダを襲撃した。最初のボタンの掛け違いはシュリが「ヴィブラニウム探知機を作った人物に逢いたい」とオコエのリリ拉致作戦に自身をねじ込んだこと)
もう一つの裏テーマは「国際社会とワカンダとの相互不信でワカンダ(と言うかヴィブラニウム)がその震源地」
(リリが開発に絡んだヴィブラニウム探知機をアメリカ政府・CIAが利用して海底・タロカンの領地内のヴィブラニウムを発掘しようとした)
このことがネイモアの「(ヴィブラニウム絡みで)国際社会がワカンダを攻撃した時、それがタロカンがワカンダと共に立つ時だ」とワカンダへの恨みを含んだままのネモーラを諭したシーンにつながること

でもって、
ドルイグ(エターナルズのメンバーで中南米を征服したコンキスタドーレスの横暴をエターナルズの「『人類世界には必要以上の干渉はしない』掟」で見過ごすことができずに掟を破って介入、他のメンバーと袂を分かった)も誰彼万人救えるって訳でもないのね……。
……もそうだけど、
"ドクター・ストレンジ:マルチバース・オブ・マッドネス"はホラー調だと言われているけど、
序盤のタロカン人によるCIAの海底調査基地襲撃も充分ホラー調よ(いやホント)。
*1 白人に「古い」怨みを抱いている(ロス暴動=白人に対する黒人の報復への介入を考えていた父親の「無念」を晴らす意図もあった)ウンジャダガ/キルモンガーに近いところがある。コンキスタドーレスによる中米原住民迫害の「直接の被害者」であるネイモアの方がよほど根深いが。
*2 
とは言え、CIAがヴィブラニウム反応があったメキシコ湾海底を調査しなければ地上とタロカンとは没交渉のままだったわけで、……って、
CIAはメキシコの領海を侵犯して海底調査基地を作ったの!?
(ネイモアとその先祖たちが逃げ込んだ先が最初メキシコ領で後にアメリカ領になったテキサス州の沖合ならCIAはアメリカ領海で海底調査基地を造ったことになるが)

・11月8日

blogにも書いた通り、最初は東伏見公園で、次は職舎で皆既月食を撮りました。





こちらが、月食が始まってから皆既月食に至るまで。





で、こちらが皆既月食になってから、月食が終わるまでの断続写真。