友人Sの単勝一点勝負!Stuck on You!!

第九回
第126回中山大障害
(12月27日、於中山競馬場、芝4100m障害、3才以上、混合)


結果とコメント

(12月27日)開催予定の第126回中山大障害は前日の積雪のため、開けて平成16年の1月10日(第1回中山競馬2日目)第十競走に延期となりました。

(詳しくは、こちらを参照のこと)
中山大障害は中止(管理人注、正確には延期)という驚きの結果となった。
そこで「中止」をキーワードに今年一番の思い出となったレースを語りたい。
それはスシトレインの海外遠征壮行レースとなるはずだあったヒヤシンスSである。
新馬、黒竹賞と圧勝を続け、もはや日本に敵なし、
このレースを勝って海外へ、アメリカではどの騎手に持ってもらおうか、とスシトレインの夢は広がっていた。
レースの興味は同馬がどれだけの差をつけて勝つのか?それだけに絞られており、単勝はほぼ元返しである。
妙味はまったくなかったのだが、海外遠征の激励の意味も込めて競馬ファンはこの馬の馬券を買ったのではないか?
当日中山へ出かけていた私もその一人で、将来の世界的スーパースターをこの目で見ることができる喜びを噛みしめていた。
第3コーナー、勝負所で菊沢騎手の腕が激しく動き手ごたえが怪しくなった時の中山のどよめきを私は忘れない。
おそらく昭和48年、日本ダービーでハイセイコーがやぶれた時のどよめきもこんなものではなかったろうか?
スシトレインはそのままズルズル後退、スローモーションのように馬群に消えていき、我々が春先にみた夢もまた幻の如く消え去っていった。
私はそっとつぶやいた、
「王様の耳はロバの耳」と、
当然のように海外遠征は中止となり、一介の条件馬になりさがった彼のその後を私は知らない。
(管理人原稿受け取り 2003/12/18 (木) 2:39)